小説「変な家」を読んで。あらすじ・感想・ネタバレあり。この奇妙な物語りはノンフィクションなのか?

小説

「変な家」あらすじ

一見、ごくありふれた一軒家の間取り図から、とても信じがたい事実へと結びつく。

その間取りの異常さは、見れば見るほどに奇妙な違和感で謎を深めていく。
そんな奇妙な間取りの仮説について、記事を書いたところ“宮江柚希”と名乗る女性からメールが届き、共に謎を追うことなる。

そして、あまりにも恐ろしい事実が次から次へと明らかになっていく。

「変な家」は実話に基づいたノンフィクション作品?

小説の作中では、片渕家の父方の実家の県名を“事情により詳細は伏せる”と濁したり(p126参照)、喜江さんの話を“出版可能な箇所だけまとめる”と端折ったり(p186参照)と、え?実話?と思わせる表現を含ませてきてるのだ。

そして、具体的な間取り図をはじめ、左手供養の儀式内容や家系図といい、妙にリアリティがあり実話に基づいているのでは?感じさせられる内容である。

読み終えた瞬間、余韻に浸る間もなく早速調べたがフィクション作品で間違いなかった。
リアリティを演出する、これが雨穴さんのやり方なのか。
間取り図に関しても良くできていて、細かく描かれていた。ただ、素人の私としては全くわからないことだが、間取り図に関しては建築基準法を完全に無視しているようだ。

左手供養なんて儀式ももちろんないが、古くからの儀式的な伝統的なモノを何か参考にしている可能性はあるかもしれない。

何より、ともかく、この物語がフィクションでホッとしたのは正直な感想であった。

「変な家」感想とまとめ

作品名変な家
著者雨穴
出版社飛鳥新社
他作品変な絵
YouTubehttps://www.youtube.com/@uketsu

「変な家」は長編小説ではあるが、会話調が多くスラスラと読みやすかった。
早い人な1日、いや半日もあれば読み終えるのではないだろうか

謎がどんどん解けていくドキドキ感と、内容がどんどん不気味さを増していくゾワゾワ感が味わえた。
読み始めてから、全くオチの想像ができず続きが気になって気になって止まらない。

オカルト系好きにはオススメの一冊だと言っていいと思う。
あ、あと終わり方はあとを引く内容ではあった。チョ•マテヨ状態。

「変な家」は、2021年に長編小説を出版している。
現在、2023年では漫画化されている。
そしてなんと!ご存知の方も多いと思うが、2024年に映画化予定だ。

これほど人気沸騰の作品も珍しい。まだ読んでない方は、ぜひ読んでみてほしい一冊である。

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